染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

小満

急に暑く夏日かと思えば、冷たい雨が降ったり…不安定な陽気ですね。

 

先日、友人がチケットを手配してくれて(Kさま感謝!)話題の展示会へ。

クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ

東京都現代美術館(5月28日まで)

ディオール本人の作品より、その後の後継したデザイナーの作品が多め。

1番好きだった頃の作品が少なかったのが、ちょっと残念でしたが、展示空間が素晴らしくとても楽しかったです。

部屋ごとにテーマを設けられていて、まるで舞台を見ているような凝った演出。

シーチングを使った仮縫いの展示が圧巻でした。

撮影OKなので動画撮影をする人が多数。

人の波にヘコタレた私は写真も撮らず「夢の」というタイトル通りの美しい空間を、ポカーンと眺めてました。

唯一撮ったのが、壁を飾るこのグラデーション。

ドレスじゃないんかいっ!(自己ツッコミしつつ)とても美しかったです。

 

時間があったので、東京ステーションギャラリーへ移動。

大阪の日本画展(6月11日まで)

着物の柄の、特に絞りの描写の繊細なこと!胡粉で描かれた柄はポッテリした質感。初めましての絵が多かったのですが、こちらも楽しく拝見。

 

織りもいちお?!進んでます!

グレー8色とブルー1色の縞も織り上がり検反。

次はこんな崩しを織り始めてます。

小さい柄なのでアッブで!

そして帯揚げの整理をしていたら、同じ色を数枚持っていたり、この色は使わないなぁ…というものがあったので、思いたって化学染料で染め重ねしてみました。

染める前を撮り忘れる痛恨のミス!

淡いピンク系のボカシやカラシ色など。

元の色を考慮して色を重ねて自作の着物に合いそうな色に。

せっかくなので、織り上がった反物に自作の帯を合わせパシャリ。

こんな感じ♪

なかなかの満足度で使うのが楽しみです。