染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

冬の藍

すっかり冬の寒さになってきましたね。

じゃじゃ~ん

立派!

一昨年・昨年に続き、母の知合いからお裾分けして頂きました。

干し柿第二弾!いそいそと干しまして、今は2回りほど小さくなってきています♪

ちょっと干し柿ブログになってますが、ちゃんと?!染織もしています。

 

多色グレーを織るべく綜絖通しを終えたところで、ふと指をおり逆算。

ううむ…間に合わないかも?

よし、順番を変えよう!と、急ターン。

 

今年参加させて頂いた

『日本茜伝承プロジェクト展示会』

来年もお声がけ下さり、参加することになりました。

来年のテーマは「茜と藍」

反物はなくても良いかなぁ…と思っていたのですが、やはり寂しいなぁ…と。

そこで二十年前に染め、グッスリ眠っていた藍染めの糸が経糸1反分と、緯糸は1反分の半分(当時の私よ、何を考えていたのか?)ありまして。

藍染めだけの着物・帯は普段は織らないのですが(縞などに少し入れる事はあっても)不足分の緯糸を草木工房で染めさせてもらえ、せっかくの機会なので藍染めの反物を織ることにしました。

藍染めの上にヤマモモの鉄媒染を重ね染め(憲法染)

上が経糸(生糸)下が緯糸(真綿糸)

 

憲法染(吉岡染)は緑味の黒。

本来は楊梅だけで染めた黒といわれたそうですが、後に藍下の上に楊梅で染めた黒のことをいうようになったそうです。

 

藍は縹(ハナダ)色くらいの下染だと良かったのですが、経糸は若干薄く、緯糸は濃く。

それぞれ黒というよりは、緑味が強かったり、青味が強かったり(写真だと実物と違って見えていますが‥色は写せませんね)

下染の色味の影響を知ることが出来てよい勉強になりました。

急いで巻いて、整経。

この糸の並び(紙管が賑やかなのは気にしないで下さい)

三崩しです。

崩し好き!あまり柄が見えない説もありますが、楽しく織っています。

あとは日本茜と藍、それぞれストールを何枚か織る予定です。

今年の冬は藍と一緒に過ごします。