染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

お久しぶりです

大変ご無沙汰しております。

今年の夏も暑い暑い、暑すぎる日々でしたが皆さまご無事にお過ごしでしたでしょうか。

自分自身も周りも体調がイマイチだったり、夏が暑すぎたり・・・なんだかんだと(言い訳)ノラクラしていましたら、あっという間に月日が流れてました。

おかげさまで低空飛行ながら、染めたり織ったりしております。

 

Nさまの着尺も無事にお納め。

お召し頂ける日が今から楽しみです。

試したい糸があったので、同じ経糸で帯を二反織りました。

珍しく緯吉野です。

綜絖6枚6本の踏み木・・・私には限界な踏み木の数。機の問題ではなく自身の問題。柄が出てくると楽しくはあるのですが、平織りが恋しくなるのです。

柄はお太鼓や前柄の箇所を意識する程度で気ままに織りました。

藕糸(蓮の糸)でストールも織りました。

これがまた、味わいと言える範囲が悩ましくて。これからあと2枚織って糊落としをします。蓮の何とも言えない手ざわりが楽しみです。

そして今は着尺を織ってます。

コナラ・桜・クスノキクサギで染めた糸を縞に、平織と畝織の組織織りです。

好きな色目でニヤニヤしながら織ってます(不審者)

 

そして、なんと本にちょこっと載せて頂きました。似つかわしくないので、畏れ多いのですが。

きものSalon 秋冬号

 

私なんかでよいのかなぁ‥と思いながらの取材でした(しかも病み上がりでボーっとしたまま‥間が悪い!)

取材にお越し下さり、聞かれるままお話ししたことが記事になって・・・プロのお仕事を体験しました。凄い。

 

これからも着る方にとって心地よいものを織れるよう、気持ちも新たに取り組んでいきたいと思います。

 

朝晩と日中の寒暖差も大きな季節。風邪も流行ってきているようですので、皆さまお身体にお気をつけて。

暗香

梅の良い香りが漂い、陽当たりのよい場所では河津桜も咲きはじめましたね。

あっと言う間に2月が終わってしまう・・・今更ながら(遅すぎ)今年もよろしくお願いします。

今年になってから毎月寝込むという・・・発熱なんて年に一度あるかないかな自分とは思えない有り様。

これが歳を重ねるということか!

何事も身体が健康じゃないといけないなぁ、と痛感する日々です。

 

そんなこんなで年末から織り始めた着尺も、ようやく終わりが見えてきてあとひと息。

2月初めに次の糸染めをしました。

ご依頼主は草木染めの講習で、糸染めも型染めもなさるNさま。

型染めで作られた自作の帯に合うような着物をご自身で染めた糸で・・・とのご希望。

力仕事のみを少しだけお手伝いし染めていただきました。

染料はコチニールクサギ

みじん格子にします。Nさまにとても似合う色味に染まり織るのが楽しみです。

 

日本茜伝承プロジェクト展示会のお知らせです。

3月14〜16日

京都市勧業館みやこめっせ

地下1階特別展示場A

帯とストールを出展予定です。

ストールは藍染めした絹糸で織りまして、ちょっと透けております。

お近くの方でお時間ありましたら、どうぞお越し下さいませ。

 

また寒い日が戻ってくるようです。

皆さまどうぞお身体に気をつけてお過ごし下さいませ。

大雪

今年は暑さの残る秋があっという間に過ぎ去り、気づけば渡り鳥もやって来て今年も残り20日ばかり・・・

急に寒くなりましたね。

 

頼まれ事などが重なり忙しない日々でしたが、今年も干し柿を作り(写真に残す気力なく既に冷凍庫!)秋の実りも有難いことにわけて頂き(T様いつも感謝です)恒例の分け分け作業です。

今年のクサギは何処も不作だと聞いて諦めていたので、本当に有難いです。

 

来年の『日本茜伝承プロジェクト展示会』参加させて頂きます。

 

来年のテーマは「緋の道 青の道」

会期は3月14〜16日 

京都市勧業館 みやこめっせ

 

公募で出展者も募っておられますので、ご興味のある方は下記にお問合せを↓

 

一般社団法人日本茜伝承プロジェクト

mail: contact@nippon-akane.com

 

今年と同じく美山の日本茜で染めた糸を使用

ロートン織りの帯です

初冬に予定が詰まりそうだったので、早めに織り上がりましてホッとしてます。

今は藍染めの糸でストールを織り始めました。

チラ見せ?!なんとか間に合わせたいなぁ。

 

ご依頼された着尺の準備や、初めての染料で試し染めなどをしています。

まだまだ知らない事・分からない事が沢山あり、常に学ばねばならぬことだらけだなぁ・・・と、染織の奥深さにアップアップしております。

その悩ましさも楽しさなので、一つ一つ悩みながら進んでいけたら良いなぁ、と思っています。

 

空気が乾燥していて、風邪も流行っているようですね。

年末にむかい忙しい日々かと思いますが、皆さま体調崩さぬよう温かくお過ごし下さいませ。

鶺鴒鳴

今年の夏も暑かったですね・・・と、振り返りたいところですが、九月になった現在進行系で暑い日が続いております。

皆さまご無事にお過ごしでしょうか。

 

気づけばマルっと2ヶ月以上の久々の投稿。

暑すぎて夏の記憶が曖昧で・・・ま、言い訳はこのくらいにして、Y様お着物計画・緯糸を染めるの巻です。

 

地色以外は特にご指定はなかったので、地の色と合い、Y様に似合いそうな色を染めていきます。

まず地色は薄ーーーく黄色(エンジュ)を染めます。

そこにクサギで重ね染め。目指すのは経糸で染めたほんのり緑みの青。写真上の管に巻かれているのが経糸で下が緯糸です。

 

そして横段にする色は白を含め9色。

エンジュ・ヤマモモ・クサギ・ラックダイ等を使用して染めました。上にデデンと乗っているのが地色の糸です。

ううむ、緑のインパクトが弱い。

ヤマモモを使い、さらに重ね染め。

着る方を浮かべると、綺麗な色しか考えられない!と。

あらやだ、自分でもこんな色が染められるなんて!と思うくらい可愛く綺麗な色に染まりました(自画自賛)

しかしながら糸で見る色と、布になった時の色は違うのです。これは織ってみないと分からないのが織りの難しさであり、面白さです。

いざ試織。

もう少し地色を青に寄せたいような・・・Y様のご意見をお聞きするため、試し織りした布を送りご確認いただきます。

写真と実物はやはり違うので、実物を見てもらえると安心です。

相談させてもらった結果、クサギをさらに重ね染めして少し青みを足した色と、そのままの色を混ぜて織ることに。

右側が青みを足した色です。

そして揃いました緯糸。1番左がメインの地色です。

織るとこんな感じに。

ラブリー!

 

目指す色がある時の草木染めは慎重になります。

とくに今回は薄く・綺麗な色でしたので、後戻り出来ない!とドキドキしながらも、綺麗な色を染められるのは本当に楽しい経験でした。

自分史上最高に綺麗な色の反物になりました。

 

空に浮かぶお月様がだんだんと丸くなっていますね。数日後には中秋の名月

夜風は秋を感じます。

暑さの疲れが身体に響いてくる季節。皆さまどうぞ体調にお気をつけて。

 

 

夏至

明日は夏至

紅花の花も咲き始めています。

少し前からネジ花も咲いていますね。

家の近所で群生している場所を新たに発見して、喜んで寄り道しています。

 

Y様のお着物計画、着実に進んでおります。

お写真を載せることをご快諾頂きましたので、制作過程を少々綴ってみることにします。

 

チラ見せの経糸は、最終的にこのような色の糸を用いることになりました。

チョウジ・紅花(黄)・エンジュとクサギの重ね染め・カリヤスとクサギの重ね染め・クサギ(濃度違いで3色)

T様に送っていただき、大事に貯めていた秘蔵のクサギが大活躍。感謝・感謝です。

それらをこんな感じの縞・・・まぁ、パッと見では無地に見えるのを狙って?整経しました。

ドラム整経の巻取り前はこんな感じ

縞は2種類なのです。

見た目は分からないのですが、ちょっと並びが違うのです。。。

織っても分からなかったですけどね。。。

絹糸の光沢は美しいですねぇ。

 

今回は緯糸の色で変化させる絵羽。

先ずは柄の位置決め。

とくに衿と胸元は図面上に書く位置と着た時では場所がズレるので、実際にY様が着た時の寸法をお聞きして、第一案をひな形に描きます。

それをお送りしてご希望をお聞きして再調整。

ご希望をもとに、おおよその位置を決めて自分の着物に「柄に見立てた白布」をまち針で仮止めして羽織り、鏡を眺めては

「これだと帯にかかる?」

「胸元は斜めになるから‥あれ???」

と、ブツブツ言いながら。

羽織って脱いで調整→羽織って脱いで・・・と、あまり人には見せられぬ姿で部屋をウロウロしておりました。

そして柄の位置が決まり、織る時の為の展開図?と言いますか、自分(だけ?)が分かる為の地図のようなものを書きます。

これと全体のひな型を壁に張って織っていきます。

これらは人によって色々な方法があると思います。私も習ったわけではなく自己流なので、とにかく自分さえ迷わぬような指示書があれば良いのだと思っています。

 

絵羽を織るのは久々です。

織るまでの準備も、縞や無地と違う工程が色々とありますが、この準備が大切で楽しいのです。

改めて着た時のかけ衿の柄の位置・前身頃の胸元の位置の関係など、とても勉強になりました。

そして次は緯糸の色分けのため、さらに電卓とにらめっこが始まるのです。

鯨尺とセンチと入り混じり、後で見るとナンノコッチャ?ダレが書いた?な走り書きが多々。

もう少し分かりやすくできれば良いのですが・・・課題です。

緯糸の染めのお話しはまた次回。

立夏

藤もツツジもあっという間に満開を過ぎ、ヤマボウシの花が咲き、紫陽花のツボミも大きくなってきています。

春が過ぎ急に初夏のような陽気ですね。

 

御礼が遅くなりました。

3月の京都での日本茜展、足をお運び下さった皆さま、お気遣い下さった皆さま、お世話になった皆さまありがとうございました。

今年は出展作品も盛り沢山で見ごたえタップリ。とても刺激をもらいました。

前後のスケジュールがギュウギュウだったため、慌ただしい来京でしたが会いたい人に会え、行きたい所に行けてとても楽しい時間でした。

気づけば会場の写真も撮っておらず。

知恩院さんの近くの川で鷺が会合をしていました。

4年ぶりの奈良

幸せな一時でした。これで1年頑張れます。

 

いま織っている反物はようやく残り1丈ほど。

次の糸を染めたり準備しております。

数年前にご依頼くださったY様とのタイミングがなかなか合わず、ようやく3月末に打合せ。

色のお好み・いつ、どんな時に着たい・こんな帯を合せて‥と、明確なイメージをお持ちでしたので、お話をしながら方向を決めました。

ちゃんとそれを形にするべく頑張るのみです。

柄の位置などの調整をしますが、横段でのボカシにするので一先ず経糸の準備を進めています。

めったに使わない色の色えんぴつを出してきて、緯糸のなんとなーくのイメージを落書き中。

経糸はドリーミングで綺麗な色なので、ちょっとウキウキしながら糸巻きしてます。

ちょっと暗い写真ですがチラ見せ。

本物はサン◯オのシ◯モンみたいなのです。ゆめカワってやつですのよ。ウフフ。

緯糸も爽やかで軽やかで優しい色。それが似合う方なので、染めるのが楽しみです。

弥生

沈丁花のよい香が漂いはじめ、白木蓮の蕾もふっくらしてきましたね。

 

さて今週は京都での展示会があります。

第6回 日本茜伝承プロジェクト展示会

知恩院 和順会館

3月8〜12日

 

有難くもお声がけ頂き、今年も参加させていただきます。

地入れでシャキッとして戻ってきました出展する帯。全て美山の日本茜で染めました。久々のロートン織り。自分史上最高に糸が浮いております。

もう一点はアラカシとクサギのガクの様々なグレーと、ほのかに入るクサギの実で染めたブルーでの縞の着尺。

写真だと3色くらいのグレーの縞に見えますが‥一応グレー8色にブルーなのです。ま、ほぼグレーですが。市松の地紋に見える織りかたです。

10日・12日のお昼過ぎからは会場に居る予定です。

伝統工芸の部でのご参加が増え、色々な作品を拝見できるのを楽しみにしています。

お近くの方がいらっしゃいましたら、どうぞ足をお運び下さいませ。

 

春一番は早々に吹きましたが、まだ寒い日も多いですね。

不安定な陽気です。皆さまお身体お大切にお過ごし下さいませ。