染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

匙加減

栴檀の花が咲き始めましたね。

連休中にストールを織り上げ、今は桜染めの紬の着尺を織っています。

初めて染める桜の種類。

今までは煮出す回数ごとに染まる色味の変化が大きかったのですが、今回の桜は5煎目くらいから、あまり大きな変化なくずっと安定して綺麗なピンク。

経糸は6色に染め分けたのですが(煮出した回数ごとに染め分けました)混ぜてしまうと、ほとんど判らなくなりそう…

なので今回は混ぜずに、両脇に桜を鉄媒染したグレーの細縞をいれて一分幅の縞に。

整経をして固まっていると、けっこう色の違いが見えます。

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織っていても(自分的には)かなり判る!と思ってます。

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あ、写真はちょっとコントラスト強めにしてみました(笑)

グレーの縞は、経・緯ともに目の錯覚程度?に絣なのです。

織ってても、ジーっと見ないと絣が分からないくらいなのですが…変化にはなっているはず!たぶん。きっと…そうだと良いなぁ…

なんとなーく途切れてる感じが出るように…と考えて試みたのですが、この「なんとなく」の匙加減が悩ましいところ。

織り上がって全体を見るとどう見えるかな?と楽しみです。