染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

6冊目

木々の緑が勢いを増してきましたね。


さてブックカバーチャレンジ6冊目

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イラストによる

スポーツ車と部品の遍歴

ダニエル・ルブールの世界


この本は頂いたもので、豚に真珠?もったいないような本なのですが…美しい画集として見て楽しむお宝本です。

3・4集は1953~1962年の最新情報(展示会やツール等での)をルブール氏のイラストで紹介。


自転車だけではなく、織りの道具や、大工さんの道具など

この働きをするためのこの部品

・・・という部品や道具を見るのが好きです。

ルブール氏の描かれる、緻密な自転車やその部品の絵は本当に美しくて見惚れます。

とくに第4集はバラバラ図解多発!

例えば↓

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とっても細かく描かれていて、おそらく実物や写真よりも分かりやすいのでは?と思える細かさ。もう感嘆。

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ブレーキだってバラバラなのです!

綺麗ですよね?ね?ね?(笑)


自転車に詳しければ、もっともっと妄想?が広がって楽しめるのだと思いますが、綺麗だなぁ、これは何のためのもの?と眺めるだけで十分に楽しい本です。

干琥珀

麻のストール3枚織り上がりました。

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経糸に糊がしっかり付いているので、フサを作ってから湯通しをして糊を落とします。

糊を落とすと少し縮み(めが詰まる)柔らかくなるのでこの透け感とは変わります。

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分かりにくいですがこんな感じ。

経糸に使った麻糸が太細のある表情豊な糸。雨絣のような雰囲気になりました。

この色で透けていて…何かに似ている・・・干琥珀のようです。ちょっと美味しそうです(笑)


それからチマチマと編んでいたジレも編み上がりました。

フンニャリしてるので下に置くとナニガナニヤラ…着てる雰囲気にすると?こんな感じになりますかねぇ。

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糸量の関係で編み図とはちょっと変更しましたが、発注主(母)は「あら、洒落てるわ!」と、気に入ってくれたようでホッとしました(笑)絹なので軽くても張りがあるのが良い感じです。

編み物も好きなのですが、止まらなくなる+肩が凝るのでホドホドに楽しみます。

しかし写真が(も?)下手だなぁ。

5冊目

ここ数日寒さが戻ってきましたね。


さてブックカバーチャレンジ5冊目

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living consultant

作文挨拶全書

手紙・書式・スピーチ実例集。

手紙の書き方から、各種書類の書き方、各種届出の手続きの書き方など。

本来の用途ではほぼ使わず、読書として(特に手紙の書き方の例文)読んで楽しんでいる1冊です。

縁談を断る・借金の催促・交際を求める・都会に憧れる姪へ無分別を咎める…等々、手紙の書き方の例が面白いのです。

古いものなので(手元のものは1974年 22版発行)時代背景も違うのですが、なかなか味わい深く(笑)読み物として楽しんでます。

石川啄木夏目漱石芥川龍之介若山牧水等が実際に出した手紙の文も載っていて、作品などから受ける印象と実像が重なり、こちらもまた興味深かったりします。

各種書類のほうは、損害賠償請求の書き方・借地調停の申立書など…この項目は読んでいないのですが、使う事になれば?!読もうと思います。まあ、ないと思いますが(笑)


この本は叔父から貰ったのかな?

母の兄で雑学知識が豊富。

独学で梵字は書く、ドイツ語もマスターするという…それも仕事ではなくあくまでも趣味。

これは知ってるか?

と、会うと色んな…ちょっと眉唾物も含む(笑)話をしてくれました。

兄も私もそんな話を聞くのが好きだったので、リアクションが良かったからかしら?それはそれは楽しそうに色んな話をしてくれる叔父でした。

4冊目

ブックカバーチャレンジも折り返し。

4冊目です

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日本の紋様 全18巻

菊・扇・松・桜・蝶・竹・梅・唐草 蔓・牡丹・椿 藤 柳・菖蒲 百合・桐・鶴 鳳凰・果樹・楽器 調度・秋草 楓・青海波 格子・動物

今永清二郎 編集


染織・漆工・金工・陶磁のカラー図版と単色図版(目録)それと論文・エッセイが載っています。

論文は博物館や大学の研究者。

エッセイは植物なら園芸家、動物だと写真家の方など。全く違う切り取りかたの話が読めるのも興味深いです。

染織は唐織・辻ヶ花・紅型・縫箔・摺箔・刺繍など技法は色々。テーマになった紋様の打掛けから夜具地まで、様々です。

筥迫(はこせこ)の刺繍などは、もうため息しか出ない豪華さです。

なにか参考にしよう…などおそれ多い完成された美しさ。ただただ眺めてため息をつく本です。

近年、刀剣を好きな方も多いようですが私は刀そのものは全くわからず。

蜘蛛拍子舞の歌詞が浮かぶくらいなのですが(笑)鐔を見るのがとても好きです。

鐔にこの紋様!どんな人が使っていたのだろう?お洒落だなぁ。

もし帯刀を許されたらどんな鐔にしよう…など妄想しながら眺めてます。


この本も母が購入したもの。

ちょうど母が叔母(私の祖母の姉)に蒔絵を習っていた頃に発刊されたようで(1986~1989年)1シリーズ6巻配本。

左の段ボールは配本用のカバー。

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全集は揃えて買うべし

欲しければ買うべし

そんな母のお陰で、自分では買い揃えられない本を楽しめてます。

木綿と麻のストールをそれぞれ整経し、先ずは麻のストールを織っています。

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爽やか…を通り越して透け透けですが(笑)

湯通しをして糊を落とすと、ちょっと縮んでクシュッとする予定です。


織りの作業は意外と計算を沢山します。

織り幅・長さ・密度で糸の必要量を出し、その整経するには何本でどうしようかな…などの計画を決めます。

算数(特に計算)は嫌いじゃなので、ツジツマ…いやいや、無駄のない長さや本数をああだこうだ考えるのは、なかなかに楽しいことです。

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電卓が必須アイテム。

無理・無駄がなく整経できた時のほうが、織る準備や織り上がりも綺麗な気がしています。

左すみにチラリと写っている↓

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最近の新顔で、おぎんと申します。

バッグには鋏と毛抜き。胸には針をくっ付け、巻き尺の帯に竹尺をさしています。

計算やストールの仕上げのお供で活躍中です(笑)

3冊目

さてブックカバーチャレンジ3冊目

別冊太陽 女優Ⅱ

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いつ・どこの書店で買ったのかは覚えてますが、なぜ買ったのか?

肝心な動機が、いまひとつ記憶にないのですが…パラパラ頁をめくると、なんとなく買った気持ちを思い出すような…気がします。

サイレントの時代に活躍した女優から(表紙はグレタ・ガルボ)ソフィア・ローレンブリジット・バルドーまで。

映画が最大の娯楽だった時代。

こんなに美しい女優さんを見るだけでも楽しかっただろうなぁ…と、羨ましく思います。

とにかく美しいです。衣装も素敵。なんとも贅沢で豊かなのです。

淀川長治さんと双葉十三郎さんの対談が載っていて、ご贔屓の女優さんや思い出を語り合ってらっしゃるのですが、まぁ、細部までよく覚えてらっしゃること。

好きなものを語り合うお二人の様子が素敵で、見たことのない映画の話でも十分に楽しめます。

久々に本を開き、楽しい対談にニヤニヤ。美しい姿にウットリでした。

2冊目

センダンの紫色の可愛らしい花が咲き始めました。今年は開花が早いですねぇ。

日ごとに景色が変わってゆく季節です。


さてブックカバーチャレンジ2冊目

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ドリトル先生物語全集 全12巻

ヒュー・ロフティング作 井伏鱒二

写真は3巻(表紙が可愛いので)

ドリトル先生の郵便局


小学4年頃に買ってもらったのだと思います。

本は迷ったら買うこと!

母の本に関しての豪快主義(笑)この全集も母が買ってくれました。

小学5年生から約3年間、青い鳥文庫が月に2冊届くように頼んでくれて、いろいろなジャンルの本を読みました。

それ以前から、本を読みなさい…と言われたことはないのですが、気づくと家に何かしらの本があったので、なんとなく当たり前のように読んでいた気がします。

いま思うと、とても贅沢で有難いことだなぁ…としみじみ。


久々に1巻「ドリトル先生あふりかゆき」を読み返してます。井伏鱒二が翻訳し初出版は昭和16年とのこと。

言い回しも洒落ていて、挿し絵(ロフティングが描いてます)も可愛く、楽しい本です。

せっかくなので12巻まで読みたいと思います♪