いま織っている糸を染めた、桜にまつわるお話を。
昨年の12月。
「桜の枝を剪定するので、もし必要なら…」、と声をかけてくださり譲っていただきました。
草木染めをしているので、剪定する時にはぜひ教えて下さい!と、自分の友達をはじめ、母の知りあいの皆さまにもお願いしているのですね。
ありがたいことに剪定した枝をいただける機会はあるのですが、その木を実際に見ることは少ないのです。
今回は東京の真ん中で咲いている桜。
今年の春、その場所に行く用事があり、満開の時に出逢えました!
神代曙という品種で、染井吉野よりもピンク強めで艶やかな姿でした。
この桜を染めさせてもらったのだなぁ…と、畏れ多いような、感慨深い気持ちになりました。
桜に限らず、ご縁があって手元に来てくれた草木。
出来るだけ綺麗な色を糸に移し残せたら良いなぁ…と、思いながら染めています。