染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

謹賀新年

昨年お世話になりました皆さま、ありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします。

住まう土地では、キリリと冷たく澄んだ空気で青空の新しい年の始まりとなりました。


晦日は伊達巻を作りつつ、コナラとアラカシで染めた糸の糊いれ。

その糸を捌きながらの年越しを過ごし、元旦は糸巻き・・・まったく変わらぬ日々の延長ですが、そんな時間を過ごせることが幸せな事でもあります。


さてさて昨年末は日本茜を染めました。

生の掘りたてホヤホヤを送っていただき、半分は冷凍・半分は乾燥させてみました。

先ずは冷凍したモノ

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左から一晩浸した水(ボール)と煮出した1・2・3煎の染液

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染めた糸

左から生糸(1・2・3)真綿糸(1・2・3)

そして乾燥させたモノ

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左から一晩浸した水(ボール)と煮出した1・2・3煎の染液

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染めた糸

左から生糸(1・2・3)真綿糸(1・2・3)


写真だと違いが分かりにくいですが、浸した水は乾燥させたモノのほうが黄色みが強かったです。

この水も、もったいないなぁ…と思ったので(貧乏性)熱して、染めに終わった1・2煎目の残液と混ぜて帽子真綿を染めました。

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赤いモコモコが冷凍のほうです。

真綿は浸していた水に赤みがあったからか、冷凍のほうが赤くなりました。

糸は乾燥させたモノのほうが赤みが強く、色がクリアに感じました。

どちらも3煎目で黄色が抜けてきて、ピンク方向に。次くらいには可愛いピンクになるのかな?

煮出した後の茜は干しておいたので、後日あと2煎くらい染めてみよかな…と思ってます。


寒さが厳しくなってきましたね。

皆さまお風邪ひかぬようご自愛くださいませ。