染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

儚く強く

数年前に聞いて、1度見てみたいなぁ…と思っていた花を見ることができました。

稲の花です。

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2~3時間しか咲かないそうです。

フワフワというかヒヨヒヨというか…これが一粒一粒のお米になるのかと思うと、不思議と儚く強く、そして尊いものに感じられますね。


木綿の着尺は密度と緯糸をもう一考しなくては…と棚上げ中。

次とその次の糸染め・糊いれ・糸巻きなどをしています。

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左2綛が経糸。隣が緯糸の真綿糸。

アセンヤクと栗イガの重ね染めの焦げ茶。もともとの生成りをピンストライプに。

初めて使ってみる細い絹紡糸なのですが、ちょっとヌメッとした触感なのです。これが真綿糸を織り込むとどんな風合いになるのか、ちょっと楽しみです。

右側はその次に織る予定の経糸の一部。エンジュのアルミ鉄媒染です。合わせる色はこれから染めるので、組み合わせてみてさらに悩むかも?と思いながら、今のところは思っていた色に染まり、ホッとしています。

織る時には玉管を使うのですが、整経や綛あげするほど残らなかった糸(主に経糸)は、自作の紙管を使っています。

1番の理由は経費削減(笑)

ドラム整経していると、どうしても短い残糸が出来てきます。

その保管と整理は管でしておくと使いやすいのですが、本数が沢山必要に。暇な時に作っておきます。

色んなサイズ・色を作っておくと便利なので、サイズ別にしています。

マイ紙管コレクション↓

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織っている反物も残り数尺。暑すぎてノロノロしていますが、もう少し。汗を落とさないよう、怪しげな姿で織っています。

別の意味で鶴の部屋で、見ないで下さい!な感じです(笑)

コロナも豪雨も心配です。

皆さまどうぞご無事で。