染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

少し前は梅の実が、最近ではヤマモモの実が道に落ちはじめる季節ですね。

なかなか進まぬ着尺ですが、残り3分の1強になりました。

いつも悩む所は同じなのですが、今回はなんだかいつも以上に悩みながら織っています。

真綿糸の悩ましさ…節をどこまで取り除くかを考え始めると、正解が分からなくなります。

自分が許容範囲を決めてしまえば良いのだとは分かっているのですが…それが難しいです。

かなり前に頂いた染色済み(化学染め)の細い絹糸で、模紗織りでストールも織っています。

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気の迷い?ふとした思いつきで、経糸を黄色から青のグラデーションに。

写真はドラム整経が終ったところです。

無駄に?整経に時間がかかりましたが楽しかったです(笑)

しかし経密度が粗めなので、実際に織るとあまりグラデーションが活かせないという…ま、勉強だもんっ(強がり)

夏に織ろうかな、と木綿の反物の縞割を考え中。細縞をランダムに見えるように構成します。

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ランダムを感覚で出来たらカッコイイのですが…どうしても癖や好みが出てしまうのですね。ですので、あらかじめ縞のパターンを数種類作って配置していきます。

近い色の色鉛筆でイメージを描きますが、実物の糸でも縞を並べてみました。

f:id:someori-m:20210629003018j:plain紙の台紙に糸を巻き付けたもの…ええ、めっちゃアナログですが、自分にはこれが一番分かりやすいので。

こちらも、かなり昔に買った染色済みの木綿糸。

織り人アルアルだと思うのですが、気づくと何故か糸が沢山ある…買った記憶がないのに増殖してる?!

それらを形にしていく計画です。

やみくもに織るのではなく、素敵なものに出来たらなぁ…と思ってはいますが、どうなりますやら。

ま、ハードルが上がってしまったら、跳ばずにくぐろうかな(笑)