染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

保多織り

ミモザの黄色、白木蓮のオフホワイト・・・目に写る景色が春めいてきましたね。


先月末に細い木綿の糸で織るストールが織り上がりました。

今回は保多織りにしてみました。

簡単に保多織りのご紹介。

江戸時代に香川で生まれた織物で、かつては絹糸でしたが、明治維新後は木綿中心になったそうです。

名前の由来は、いつまでも丈夫で「多年を保つ」という意味で命名

肌ざわりがよく、通気性・吸水性にも優れています。

手持ちの細い木綿糸が、とっても綺麗な(綺麗過ぎる!)糸なので、なにか表情のある織りにしてみたくて試してみました。

アップにするとこんな感じの織物です。

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4枚織りまして、そのうちの1枚を横縞にしました。

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これが・・・横縞は難しい!

センスが問われるというのか、なんというか…これはダサくない?センスの欠片もなくない?と、首をかしげながら織りました。

自分の癖と言うのか、色の並べ順や幅など、どうもパターンが出来てしまうようで。

それがどうにも「イケてない感」を醸し出しているような気が・・・

難しいですが、考えて過ぎずにしっかり考えていかないとなぁ…と今後の課題にもなりました。

次は模紗織りのストールを織っています。

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こちらは絹糸で(写真では分かりにくいですが)経糸の染色はゴバイシの濃淡。

1枚目のこちらは緯糸もゴバイシの濃淡で織っています。

こちらも2色使うので…そこそこイケてるストールになるよう、頑張ろうと思います(笑)