染織 いとをかし

糸を染め、着物や帯を織っています。染めや織りにまつわることや、日々のよしなしごとを綴ってまいります。

絹糸

精練と染めをしました。

蚕の繭から繰りとったままの、精練していない糸を生糸といいます。

生糸には「セリシン」という膠質のたんぱく質がついているので、そのセリシンを取り去る事を精練・練ると言います。

アルカリで煮ることでセリシンが溶け、白くしなやかな絹糸らしい光沢がでます。

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上がbefore・下がafter

なんとなく色白になり、柔らかそうになったのが伝わりますでしょうか?

藁灰・木灰・石鹸・炭酸カリウム等で1時間ほど練ります。酵素を使用する方法もあるようですね。

精練済の糸も売っていて、すぐに染めたい時などは便利なのですが…基本的には精練しています。

これはコダワリではなく趣味(笑)きっと好きなのだと思います。

精練後はこんな色に染め分けました。

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さてさて、どんな反物になるでしょう。